マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
何なの!?
ちょうど駅に着いて、後ろを振り向かず
まばらに降りる乗客に合わせてホームに足をついた

階段に向かって歩いているとさっきまで乗っていた電車が発車の合図と同時に走り出した

あの酔っ払いはどこまで行くんだろ…

さっきまでの事を思い出してどっと疲れが出てきた
『はぁ…なんか、すごく疲れたかも』

走って行ってしまった電車を見送りながらポツっと言うと

「なんで?」
と後ろから声がした

『え…』
振り返るとさっきの酔っ払いがニコニコして立っていた


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