マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
「はい、じゃあ行こっか」

やっと帰れる
最終電車が行ってしまってこの人はどうやって帰るのか…関係ないか

『ありがと…』
お菓子が入った袋を受け取ろうと手を出して止まる

『行こうかって…?』
袋を高く上げられ目線だけで追う

「お姉さんのお家」
ニコニコしながら、ね?と言う酔っ払いに視線を戻す

『…バカだ』
「何?」
ため息を吐いてコンビニのドアを開けた

『気をつけて帰ってください、さようなら』
棒読みで続けて出てきた酔っ払いに振り返らず言う

チャリッ

金属音に足が止まった

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