マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
部屋を一応見回して玄関に向かった
『もういいよ』

ドアノブを回して開けながら言うと
「エロ本隠したの?」
とポケットから手を出して笑う酔っ払いが立っていた

顔を引きつらせながらドアを大きく開けると
「お邪魔します」と狭い玄関に入ってきた

靴を揃えているその姿をじっと見ていると
「何?」とニコリと笑った

『…鍵、閉めてね』
何でもないと首を横に振ってスリッパを出す

両手に持っているコンビニの袋を受け取り
テーブルの上に置いた

酔っ払いはキョロキョロ見回している


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