マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
「酔っ払いって…蓮だってば」
苦笑しながら階段を一つ降りて隣に並ぶ

それでも見上げなきゃいけない
『何…してるの?』

服がラフになってるから家に帰ったよう…
デカいバッグを持っている
もう会わないはずだったのに今、目の前にいる蓮に小さく胸がドキドキいっている

「待ってた」
『待ってたって…』
「うん、そろそろかなぁって思って」

蓮の顔を見ると鼻が赤くなっている
何時に終わるかしきりに聞いていた理由がわかった

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