マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
『うん』
笑って頷くと「ごめんね」と言って3人で歩いて行った

『食べちゃお…』
一人取り残された私はケーキにフォークを刺して口に運ぶ

きっと凄く美味しいんだと思うけど蓮の事が気になって味なんかわからない

珈琲を飲みながらさっきの女の子を思い出す

華奢な身体付きで可愛くて、守ってあげたくなるタイプ…
髪は綺麗に巻かれていた

『…』
蓮はあの子の髪を巻いてあげてたのかもしれない…

朝の蓮の様子と繋げて納得する

自分でもわからないズキズキと痛む胸に
『関係ないもの…』
と呟いてケーキを食べた

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