狼執事とお嬢様♡~ある日の狼~
執事とお嬢様の恋愛なんて許されない。
そのくらいバカでも分かるだろ…
2コ下の純粋すぎるお嬢様。
今気づいたけど…
すっげぇ可愛い性格した女だった。
もう遅いけど…
ホントは、惚れてたのかもしれない。
俺はこんなにも自分の気持ちに鈍感だっただろうか?
“執事”と言う役柄に、自分を囚われ過ぎたバカな俺。
鼻の奥がツンとした。
右手に力を込めると、俺は屋敷の門を出た。
ふと、視界に入った人物…
「…海琉?」