結局誰よりキミが好き

私は斗馬を見つめた

ずっと見てるとやっぱり

俊輝にしか見えない

「私・・・」

「まだ待つから!
 綾の答えが出るまで
 俺はずっと待ち続けるからな・・・」

斗馬は私にキスをした

なぜか抵抗はしなかった

唇を離した

「私斗馬をそういう目で見たことなかった
 だからどっちになるか
 分かんないし永遠に決まらないかもしれない
 けどそれでも待ってくれる?」

斗馬は頷いた

「当たり前だろ!
 俺今までどんだけ綾のこと
 スキだったと思ってんだよ!
 アイツと付き合ってる間でも
 俺ずっと綾のこと好きだったし・・・」

斗馬の顔が赤くなる

「えっ!?そんなに前から!?」

「駅で会った時に一目惚れした!
 こっちに越してきたのも
 綾と結ばれたかったからだ・・・!」

俊輝はしゃがみこんで

手を頭に当てた

耳がすごく赤い

私のことをそんなにも

思ってくれてたんだね・・・

「ありがとう
 いい答えが出せるまで待っててね」

斗馬は頭を上げた

「それって・・・
 俺にも可能性あるってこと?」

私は首を縦に振った

「よっしゃ――――っっ!!」

斗馬は立ち上がってガッツポーズをした

「ぜってぇだめだと思ってた・・・」

斗馬のその姿に

キュンとしてしまった



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