結局誰よりキミが好き

話を聞いた運転手は私達の方を振り向いた

「仲が良いカップルさんですね」

「だって愛し合ってるもん
 ね・・・俊輝!」

私はその言葉にうかれて照れてしまった

「ちょっ!運転手さん!前・・・っっ」

俊輝の焦った言葉で

運転手は前を向いた

その時――――・・・







キ―――!・・・ガシャン!!

私の記憶が一瞬消えた

目を静に開くと私の目の前には

大きなトラックが倒れていた

いろんな音が聞こえる

みんなのざわめき、車の音・・・

私は硬く冷たい道路に顔をあてていた

「・・・・・・何・・・?」

私は半分しか開かない目を必死に開けた

「あ・・・俊輝・・・?」

私はからだを起こそうとしたが

どこの部分もぴくりとも動かない

私は目でいろんな景色を見た

みんなが私を見ている





俊輝はどこ・・・?





私は下のほうに目を向けた

そこにはうつ伏せに倒れている俊輝が居た

「・・・俊輝・・・っ!」

私は更に目を大きく開いた



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