結婚事情
「ううん、ごめん。いきなりな提案でちょっとびっくりしちゃった。」

「そっか。」

ナオは、そのまま何かを思い詰めたような表情で空を見上げた。

「いずれにせよ、赴任前に一度そういう機会を設けたほうがいいかも。」

ものすごく機械的にしゃべってる私。

本当にこれでいいの?

私にもう迷いはないの?

「急なんだけど、もし、ハルさえよければ来週末どうかな?たまたまうちの両親がこっちに来るんだ。」

って、え~?!

いきなり来週末?

さすがに動揺を隠せない私。

「う、うん。ちょっとまた予定みとく。心の準備っていうのも必要でしょ?」

「確かにそうだよね。じゃ、もし都合が合ったら連絡もらえるかな?」

「わかった。」

緑の芝生を眺めながら、一瞬にして現実に引き戻されていた。

歯車が回り出したってこと?

もしそうなら、その歯車にのっかれってことなんだろうか。


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