結婚事情
結局、タツヤへの気持ちを引きずりながら、週末ナオの両親と会うことに決まった。

そんな返事をしたものの、よく考えたらナオの両親にはじめてお目にかかるわけで。

着ていくものはあるの?!

いざ、クローゼットを見渡すと、着古した普段着がずらりと並んでいた。

普段の私を!って見せるのもいいのかも・・・

だけど、やっぱりねぇ。

何事も最初が肝心なわけで。

ナオはいいとこのお坊ちゃんっぽいし、きちっとした服装で最初はお会いした方がよさそう。

かといって、買いに行く時間もほとんど残ってない。

誰かに借りる?

アユミ・・・

いやいや、これ以上アユミに迷惑かけるのはよくない。

妹のナツキ・・・

25歳のナツキの体型に、自分の体型が会うとは思わない。

間違いなく若作りしてるのバレバレ。

どうしよう。

ミユ・・・

に相談してみよっか。

なんとなく、これまでのこと、そしてこれからのこと、ミユに話を聞いてもらいたくなった。

こんな時間に電話なんかかけて大丈夫かな。

時計を見ると、23時だった。

とりあえず、携帯メールに送信してみる。
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