自動ドア
自動ドアの前に立つ早苗。

だが、自動ドアは全く動かない。

「変ね…」

早苗は、自分の足下にあるマットを何度か踏みつける。

しかし、何も変化は起きない。

ふと、上を見上げると、センサーらしき物があることに気づく。

(赤外線センサー?)

早苗はそう思って、センサーの前で右手を左右に振ってみる。

自動ドアは、そんな早苗を無視するかのように、微動だにしない。

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