【完】この関係は?恋人?『男子校×女子校』
“すいちゃん”


桐谷くんに呼ばれると

なんだか自分の名前が好きになれそうな気がしちゃうほど、

桐谷くんは声も素敵だった。
低音でちょっとだけハスキー…



これは…恋だ。


たった数時間で


私は…恋に落ちた。




「すいちゃんはどこに住んでるの?」

桐谷くんが聞いてきた。


なんだか菜々美と風間くんは意気投合して盛り上がっている。

「私は○○市。○○駅で降りるの」


「あ、俺もその駅で降りて乗り換えなんだよ。

乗り換えて一個目の△△駅」


そうなんだ…

同じ方向なんだ…



「○○駅まで一緒に帰ろうか?」





おおお///




心臓が超早くなってる!





「桐谷くんは…いいの?

その…彼女とか…

怒られたりしない?」


とりあえず彼女いるかチェックだ。



「彼女なんかいないよ。

すいちゃんは?」


よし!!!いない!!


「彼氏なんていないよ」


私たちは顔を見合わせて笑った。




「じゃあ帰ろうぜ。


隼人、俺ら帰るから」





風間くんは菜々美と楽しそうだ。

菜々美もうれしそう。


「なんだあ?抜け駆けか?
すいちゃん、俺は?」


菜々美が風間くんの手を握った。

「あたしがいるじゃん!」



「菜々美〜〜〜!!」


風間くんは泣きまねした。



菜々美は風間くんをよしよしして、私に手を振った。


「すい。また明日話し聞かしてね」


「うん。また明日ね」



私は桐谷くんとマックを出た。



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