虚栄。
真実。
階段の踊り場まで連れ、呼吸を整える。


「先、輩?」


今話さなきゃ、絶対に後悔する。


勇気を出さなきゃいけないのは、今だ。


「ごめんなさい。」


「え、先輩?
どうしたんですか?
あたし先輩に謝られる覚えなんてないんですけど…。」


ううん。


あたしはあなたに謝らなきゃいけない。


ずっと、隠してきたから。


嫌われるかもしれない。


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