純愛ワルツ
それより茜くんにメール送らないとだね。



『胡桃です。買い物に行くの土曜日の13時で大丈夫ですか?待ち合わせ場所はどうしましょう…』



色気も何もないメールを送ると、すぐに返事が届いた。




少し震える親指でメールを開くと


『祝・初メール』


というタイトルで茜くんの名前が受信ボックスに届いていた。





『じゃあ俺、胡桃ン家まで迎えに行くよ』




え?

私の家まで…!?




わっ!これって

本物の恋人同士みたいじゃない?




『待ってます!』




その文字と住所を送信し、携帯を握り締めた。




…嬉しい。





茜くんの事で泣いたりするけど

胸を温かくしてくれるのも茜くん。




恋って、本当に面白いな。




…あ!

茜くんのメール、保護しなきゃ!
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