純愛ワルツ
「…い、行こうか」


「はい!お兄ちゃんにバレる前に行きましょう」




もうバレてるよ。




あぁ…

あの殺気は俺だけに向けられていたのね。






胡桃の背中を押して、小走りでショッピングモールに向かった。





「これなんかどうでしょう?」




ショッピングモールの水着売場に着くと


胡桃はアレコレ水着を体にあてては俺に問う。




…ザ・パラダイス!





「茜くんは何色が好きですか?」


「俺?…うーん。赤、かな」




名前がアカネだしね。





「じゃあ赤いのにします」




胡桃はドぎつい色のセクシーなビキニを手に取った。





…いやいやいや


ちょっと待てぃ!





「胡桃はピンクとか白とか淡い色の方が似合うと思うよ」




そんなやらしい以外のナニモノでもない水着を着たら…



クソガキ共の夜のおかずにされちまうだろ。
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