純愛ワルツ
「胡桃と付き合う事になるかもって伝えたんだよ」


「え!?」


「俺は胡桃を一生手放す気はねぇから、お兄様に認めてもらわなきゃって思ってね」


「わわわっ…!」




胡桃は真っ赤になって手で頬を押さえた。




…ちょっと大胆なこと言い過ぎたか。


話題を変えよう。




「胡桃、誕生日いつ?」


「え?あっ…7月7日です」




七夕かぁ。



きっと胡桃は織姫の生まれ変わりなんだな。





……ん?

7月7日…?





「俺と同じじゃん!ってか、明後日じゃん!」


「え!?茜くんも7月7日なんですか?わぁ…凄い偶然…」




いやいや。


運命っぽくて嬉しいのは勿論のことだけど



あと2日しかプレゼントを選ぶ時間がねぇ!




しかも、沖縄なんか行っちまったから地味に金が…






「茜くん、良かったら誕生日…一緒に何処かに行きませんか?」




ああああ―…


胡桃が折角誘ってくれてるのに



何処にも連れてってやれねぇよ。




どうしよう…。





「茜くん?」


「あ…あのさ!誕生日、俺んちで祝わない?」


「え?」





やっぱ嫌だよな。


誕生日に家って……。





「わぁ!茜くんのお家にお邪魔するの初めてですね!楽しみだなぁ♪」


「…え?いいの?家だよ?」


「…?はい、茜くんといられるなら私は何処でも」




か―――っ!!!!



なんて可愛いんだ、俺の胡桃!






「じゃあ7日の日、学校帰りにここで待ち合わせしようか」


「はい!私服も持ってきます」




一緒にケーキ食べたり

一緒にテレビみたり…




胡桃と家でまったり過ごすのもいいかもな。






いや、それより


ケーキ代とプレゼント代をどうするか考えないと。




てか、プレゼント何にしよう…。
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