私のご主人様
in ご主人様のおうち

ー私は今日から
顔も知らない人の住居
 へと新しく住む。


両親が離婚した訳とかではない。
…ただあまりにも
シスコンすぎる兄に
対して我慢がならず
転校を機に
知らない人のお宅へ
図々しいが
居候もどきをすることと
なった。


「…ここかな?!」

私はママからもらった
大雑把な地図を頼りに
一つの大きなおうちの前で立ち止まった。


よし!!ピンポンしてみよう!!

私は気合いを入れて
インターホンを押した。


「…はい」

その家の住人だと思われる人がドアを開けた。

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