あの音をもう1度
その目は…さっきとうってかわって真剣だった。




そしてピアノの側に立った。



「なかなか見つからなくて大変だったよ」



鈴宮の話が見えない。



一体、何を言っているの?



そう思っていると鈴宮は鞄の中から1枚の紙を取りだした。







「!! それは……」









私の頭の中が一瞬、真っ白になった。








そこには小学生のときの私が映っていた。


その写真の隣の文字には…




「『天才少女 音梨 奏。またもや優勝!!』

・・なつかしいだろ?」


鈴宮はニヤリと笑う。




「どうしてそれを…」



私に関する資料とかは止めた時に全部消したはずなのに…






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