あの音をもう1度
えっ・・・
その声はここで聞くことはありえないものだった。
どうして・・・
バッと振り返ると、瞳が揺れた。
いつも同じ教室にいるのに、その姿をまともに見るのは久しぶりだった。
「涼太・・・」
--涼太がいる。
会いたくてしかたなかった涼太がいる。
ここで1番会いたくなかった涼太がいる。
「どうして、ここにいるの・・・?」
嬉しいのか悲しいのか、自分でもわからない気持ちが湧きあがる。