あの音をもう1度
「かなで…ちゃん」
「バルトニアさん。あんた間違ってる」
ずっと黙っていた涼太が口を開いた。
「奏と俺がすれ違ったのは、今まで互いの心の底にあった不安がわかったから。
故意にバルトニアさんが仕向けたわけじゃない。
それに・・・」
ちらっと私のほうを見た。
「あれがあったから奏も俺も前に進めたと思う。
だから…バルトニアさんが気にすることはなにもねぇよ」
涼太・・・
「フッ・・・アハハッ!」
突然バルトニアさんは笑いだした。