あの音をもう1度
「涼太は?」
やっぱり会社を?
「俺は…、会社を継ごうと思う。今よりもでっかくして奏が満足してひけるピアノを作りたいんだ」
「涼太・・・」
どうしようもなく嬉しくて胸が熱くなった。
互いが互いを支える…素敵な夢・・・
きっといつか叶えられるよね!
--このときは、進む道は違えどずっと一緒にいられると信じて疑わなかった。
でも・・・着実に近づいていたんだ。
『未来への決断』の扉が。