飴色蝶 *Ⅰ*
貴方の愛が欲しくて

堪らなくなる。

貴方の愛を独り占めする

あの人が・・・

朱莉さんが羨ましい。

彼女の事、何も知らないくせに
嫌ってしまう私がいる。 
 
醜い私がいる・・・

庵の隣で彼の体温を感じている
と、辛くなるだけだ。

私は彼の部屋を出て

一人夕方の街を歩いて行く。
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