飴色蝶 *Ⅰ*
「サラサは、相変わらずの
 筋肉フェチだね」
  
二人は、笑い合う。

「何、何の話?」

笑い合う声は、耐えない。

その時、救急車のサイレンに
パトカーのサイレンが
店内に、鳴り響く。
 
「騒がしいね、この近くで
 何かあったのかなぁ」

雪乃の言葉に、私は
嫌な胸騒ぎがした。

もしかしたら、庵に
何かあったのかもしれない・・
   
そう思うと、居ても立っても
いられなくなった私は
店の外へと出ていた。
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