飴色蝶 *Ⅰ*
「逢えない日が続いたって
 別に構わない、だけど
 心だけは繋がっていたい
 
 貴方の全てを、私は知って
 いるって、自信がほしいの」

「すみれ、お前を危険な目に
 合わせたくないんだ
 
 分かってくれ
 
 お前には
 ずっと、笑っていてほしい」

「イオリ
 何も見えてないんだね
 
 私、今、こんなにも
 泣いてるのに・・・」

この思いは、今後も

ずっと一方通行。

雨が降り出す中を

私は駆けて行く。
   
貴方をひとり、残して・・・
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