田舎姫と都会王子
「食わねえのか?」


要は固まっている私を見て首を傾げた。


「食べるに決まってるっちゃ!」


(後で聞けば良いや。)


私は、スプーンを掴みパフェを口に運んだ。


「おっ美味しいっちゃ~!」


田舎にもパフェくらいなら売っていたがそれとは桁違いだ。


「そんなに旨いのか?」


無我夢中に食べている私を要はジッと見ていた。


「すっごく美味しいっちゃ!要も一口食べてみるんか?」


私がそう言って、スプーンにパフェを乗せ要の口まで持っていくと、要は少し眉を寄せたが、パクンとパフェを食べた。
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