田舎姫と都会王子
「お父さん、卑怯じゃないですか?いきなりは。」


「てめえの父親になった覚えはねえな。でもまあ俺のパンチをくらって立てた事は褒めてやる。」


「お父さん、止めてっちゃ!!要は、良い奴っちゃ!!」


今にも喧嘩しそうな2人の間に私は割って入った。


「小梅、お前は………俺よりそんな…そんな男に味方する…ウワァァァン。」


父はそう言うと泣きながら部屋に入ってしまった。


その様子を要は何が起きたのかわからない状態でポカーンとしている。
< 206 / 286 >

この作品をシェア

pagetop