田舎姫と都会王子
「お前、雪代 小梅だよな?」

そう聞くと、女はコクンと頷いた。


「あの、今のこと誰にも言わないでくれませんか?」


小梅は、眉を寄せ心配そうに俺を見つめてくる。


その顔がとても可愛くて愛おしかった。


メチャクチャにイジメて困らせて泣かせてやりたい。


そして、溶けるほど甘やかしてやりたい…


(この思いはなんなんだ?)


矛盾した気持ち、こんな気持ちは初めてだ。
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