田舎姫と都会王子
「小梅、キスマークの意味わからないの?」


「うん。」


「本当に小梅って純粋だね。てか無知?高校生なら殆どの人が知ってるよ?」


「えっ。」


「簡単に言うと、キスマークって言うのは、好きな人に自分のものだって言う印をつける事かな。」


『俺のものだっていう印。』


確かに要はそう言ってた。


「小梅どうしたの?」


「何でもない!ボーとしてたら壁に当たっちゃたんだった。」

「そうだったの?気をつけなよ。」


「うん。」


雪乃にはごまかしたが、間違いなくそれはキスマークだった。

「早く消えると良いな…」


「小梅、何か言った?」


「何でもない!」


私がそう言うと同時に、学校のチャイムが鳴り、授業が始まった。
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