【続】イニシャルはKK

繋がる未来

あの後、すぐに婚姻届を提出した。
晴れて私は響吾のお嫁さんになれた。

響吾の転勤に合わせて、私は大学を中退した。

実際ここに住んだのは一年半もないけれど…
いつの間にか思い出がいっぱいになっていた。

親元を離れ、緊張から始まった一人暮らし。
蒼に出会った事で楽しくなった大学生活。
コーヒーショップでのバイト。
そして…響吾との再会。

こんな私を可愛がってくれた木ノ元教授、そして…そのお孫さんの梢くん。
お世話になるばかりで私はここを離れる。

申し訳ない気持ちと感謝の気持ち。
みんな本当にありがとう。
< 378 / 398 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop