Doll's Mystery
記憶④
『ごめんなさい…ごめんなさい!』

(何をそんなに悲しんでいるの?)

『え!?』

(私は感謝しているのよ?)

『なんで…?』

(おかげで死なない身体になったんだから)

『それは…』

(これからもずっとずっと一緒に居るよ)

『お姉ちゃん…』

(くまさんも)

『くまさん…も?』

(ムシさんも)

『ムシさん…も?』

(小人さんも)

『小人さん…も?』

(そう…みんな居るから泣かないで?)

『…うん!』

(みんなでアナタを守ってあげる…)

『え…?』

(誰もアナタに近付けないように…)

『お姉ちゃん…?』

(だってアナタは私のモノだから…!)

『あ………!?』




あの日以来
僕は決して融けることの無い氷漬けにされ

屋根裏部屋に閉じ込められている…



『ダレカ…タスケテ…!』
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