不良BOY





――――――――





ピピピピピピ





目覚まし時計の音がする。




私はゆっくり目を開けた。




……私寝ちゃってたのか……。





時計を見ると、時刻は朝7時。





昨日の出来事を思い出すと目に涙が浮かんだ。





「あ、優奈おはよう。昨日、すごいうなされてたけど何かあったの?夜ご飯も食べずに寝ちゃうし」





私が布団から起き上がると同時に、お母さんが現れた。




私はスクールバッグから昨日配られた一週間休校についての紙を黙ってお母さんに渡した。





「え……!男子生徒2人が落下……?!」





お母さんは紙を見るなり、驚きの様子。





「……一週間休校なのね……。優奈、もしかしてそのせいで元気ないの……?」





お母さんは私を心配そうな目でじっと見つめる。





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