恋愛感情

学校

コツコツコツコツコツコツ・・・。
「キャハァー!!まぢタクうけんだけどー!!」
「そうかぁー!?そういうこと言う奴ゎーこうだ!!」
「きゃぁー☆★へんたぁーい☆★どこ触ってんのー!?」
ドアの向こうから聞こえてくる下ネタトーク。
ホントいや。でも行かなくちゃ。
「おはよー☆★」
可愛い作り笑いをして私はそのドアの向こうへ仲間入りしてく。
「ななおっそーい☆★ずーっとまってたんだよー☆★」
「まぢぃー!?ごっめーん☆★」
ホントはまってたなんて嘘のくせにね。
このクラスは真面目なのなんてほっとんどいない。
ほとんどの人は下いひと・不良・たらし・チャらい人この4つに分けられてる。
私はどっちかというとホントミジンコほど少ない少数派の真面目組だ。
でもこのクラスになれないといじめられてしまう。
だから私はこのクラスに慣れるためにきゃらをつくっている。
不良は無理・たらしもダメ・下ネタはどうしても受け付けない。
それならあとはちゃらいしかない。
だから私はちゃらいキャラを演じてる。
「きいてぇー。ななぁー。」
「なぁに!?」
「またねー。真美ぃ。痴漢に会っちゃったぁー!!」
「がちでぇー!!真美持てるからだよー!!」
「ちがうよー☆★ただ運が悪いだけだよー。もう今月で10回以上だよー」
「でもそれってもてるってことだよー!!」
「違うってばぁー。ナナやめてよー。はずいじゃんー!!」
こいつは羽住真美。よく痴漢にあうって言いふらしてる女。
これ・・・単なる自慢でしょ!?
なに!?今月で10回いじょう!?
自分が持てるって自慢してんの!?まじうざい。
「塚さ、奈々彼氏作んないの!?奈々可愛いのに!!」
「まぢ出来ないからぁ。うち顔面土砂崩れだし!?」
「うける!!顔面土砂崩れとか・・・うまいんですけどー!!」
「ありがとぉ^ω^」
この人は泉ニイナ。
私が唯一このクラスの中で気に入ってる女子。
ちゃらいけど・・・真美みたいじゃなくて・・・
大人っぽくて人を立ててて・・・自分の自慢をしない。
いわば人に好かれるタイプ。
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