青蝶夢 *Ⅰ*
「心配するな
 イブキが大切にしている
 お前から、俺は
 何ひとつ受け取らない
 何も望まない
 
 こうして夜には、お前の元へ
 帰って来てやるさ
 
 ただ、これだけは言っておく
 俺は、お前だけのものには
 ならない
 今までどおり、女に甘えて
 俺は死ぬまで生きていく
 
 そんな、俺に飽きたなら
 すぐに、俺を・・・
 捨てればいいさ」

『芳野さん
  
 貴方の愛は、いったい
  
 誰のものなの・・・?』

聞きたいけど

聞けない。
< 150 / 434 >

この作品をシェア

pagetop