青蝶夢 *Ⅰ*
私は、24時間営業の
ファーストフード店の中
珈琲だけで何時間も
粘っていた。

おいしくない
苦すぎる珈琲は
少しも進まない・・・

伊吹さんが淹れてくれた
珈琲が飲みたい。

芳野の淹れてくれた
珈琲よりも、もっと苦い
この珈琲を飲んでは

私は、ため息をつく。

いつまで
こうして時間を
潰せばいいんだろう?

ボーっと、窓の外

行きかう人々を
見つめる。
< 287 / 434 >

この作品をシェア

pagetop