青蝶夢 *Ⅰ*
顔に痣を作って学校へ行く事も
度々で、体には、たくさんの
痣があった。
 
虐待だと思った当時の先生が
何度も母に話したが

『それは躾の一環だ』と言えば
それ以上は先生も踏み込めない

見て見ぬ振りを続ける、大人達

私が、中学生になった頃から
義父は暴力を振るわなくなった

その代わり
優しく私を迎え入れて私を抱く
 
「ほらっ、ヒイロ、こっちへ」

義父の手が、私の手に触れて
リビングのソファーへと
連れて行く。

私は、自分を殺して

制服のボタンに手をかける。
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