きみのペット


「―…へ?」

「色気ねぇな…ちぃ」


なんとも間抜けな返事に半分あきれながら
背中にまわっていた創の手の力が抜けて
あたしの目をまっすぐ見てくれた



ウソだ…だってだって…
あたしはペットでしょ?
あの女の人が婚約者でしょ?


「そぉ…ホントに?」

「本当だよ。」


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