未完成恋愛論

「ふたご座の挿話」

「ふたご座の挿話」

羊飼いの僕は
ある日神様に祈ったんだ

「どうか、僕の身体を誰よりも強くしてください」

勇者になった僕は
好きな姫の為に闘ったのさ

「でも、僕一人が強くなっても戦争に勝てなかった」

生まれ変わった僕は
君の幸せだけを願っていたんだ

「例えばそれが僕じゃなくても良いとおもったんだ」

夏の夜空の中
手を繋いで輝く双子座

「母なる身体の中で僕らは手を繋いでいるんだ」

愛する為に君をずっと守りたい・・


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