未完成恋愛論

「地球号」

「地球号」

僕を乗せた「地球号」
ヒトとヒトは回り逢い
ヒトとヒトは別れて行く
それは当たり前の事でした。

大海に流す「一滴」
所詮それはただの「一滴」
でもある日特別なされど「一摘」
大海を染め上げていきました

巡りあった世界をセピアに染めて
巡りあった世界を華麗に彩り
回り逢った世界を全てにして
君は僕の「彼女」になりました

僕らを乗せた「地球号」
ある日故障で回れなく
ある日自分で回れなくなり
それは突然の出来事でした。

悲鳴が響く「声の中」
所詮たかがしれない「人の群れ」
僕らは当たり前のように「手繋ぎ」
二人で最後の時を繋いで行きました

壊れて行く世界はモノクロになる
壊れて行く世界は白黒に見える
壊れて行く世界はこの世の果て
君は僕の「恋人」であり続けました

巡りあった世界をセピアに染めて
巡りあった世界を華麗に彩り
回り逢った世界を全てにして
僕らは「天国」になりました


< 36 / 162 >

この作品をシェア

pagetop