graziosoな打楽器
沈丁花
水月は夕日の映える窓を眺めていた。


西日の射す音楽室。


「水月っ帰ろっか♪」
「うん」


親友の苓のよく透るキレイな声


水月は束の間目を閉じた。


目をあけるとそこには苓の笑顔がある。


苓は楽器を抱えながら水月に手を差し出す。


そっと握り返し


手をつないで廊下を駆けた



幸せな高校2年の春・・・・



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