スペアミント
「…っ何で逃げんの」
蒼が息を切らしながら言った。
「ごめんごめん。何か面白かったから。
たまにさ、追われたら逃げたくなるときってあるでしょ?」
「ないよ、そんなの。」
「あるよー!!たまにね。」
あたしは後ろに伸びをしながらながら言った。
「というより、なんの用なの?」
と横から理沙が入ってきた。
「あー!!そうそう。翔ちゃんが屋上でまた告られてる」
「またー??今週まだ2日しかたってないのに3人目だね。」
理沙が言った。
「仕方ないよ。高校最後のバレンタイン前だもん。
みんな彼氏くらいほしいよね~」
「女子は暇だなー誰からも告白が無くて。」

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