純恋愛
「はい」
「おお、うまそー」
「・・・・・・」
「いただきまーす!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
また、無言。カチャカチャと箸の音だけがリビングに響く
うちの家族がいなかったためさらに気まずくなる
無言に耐えられなかったのか、いつもはおかわりするのに武史はごはんを食べ終わった
「ごちそうさまー。りなのメシめちゃくちゃうまかった!」
「うん」
「・・・なあ、ソーダ飲んでいい?」
「どうぞ」
ソファに2人で座り、武史はソーダを1人で飲んでる。気まずさを紛らわせるためだろう
「・・・もう、耐えられないんだけど」
「・・・・・・」
「無視かよ~。なあ、俺なんかした?言ってくれないとわかんねーよ」
「・・・・・・」
武史は何にもしてない。うちが勝手にすねてるだけ
わかってる。本当は、マミ先輩がいたってことだけじゃない
本当は―――――――――――――