ガラスのタンポポ
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鞄を置き戻りもせず、奏来の家におじゃまする。
おばさんは仕事だし、オトばあはまだ施設から戻ってきていないので、奏来と2人きりだ。
わずかだけど、この時間がオレにとってはかけがえない。
「着替えてくるから、待っててね」
リビングにオレを残し、奏来は部屋へ入る。
ウチと同じ間取りだし、勝手知ったる奏来の家なので、いつものようにソファーに座り、テレビの電源入れて。
つまんない芸能ニュースをボーッと見ながら奏来を待つ。