ガラスのタンポポ
雨音
月曜、教室に入ると、いきなり真之に腕を掴まれ廊下に引っ張り出された。


「ちょっ、な、何だよ!?」


「いや、あのさ、朝来たらいきなり女子達に囲まれてさ」


「何だよ?自慢話?」


「だったらいいんだけどさー…って、そうじゃなくて。オマエの事だよっ」


「何だよ、その乗り突っ込み」


「いいから聞けよ。オマエら、かなり噂広まってんぞ」


「は?噂?」


「とうとう翔と内海がつき合いだした、って」


「はぁ!?」
< 75 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop