【実録】不登校からの脱出

就活

短大の2年間は、本当に短い期間だ。
あっという間に1年が過ぎた。
周りは就職活動を始めていた。

私は就職活動に無頓着だった。
「なるようになる」と思っていた。
「どうにかなる」と思っていた。
だからある企業の就職セミナーの会場まで行ったが…引き返して帰った事もあった。

ただ今程では無いが、所謂「氷河期」と言われている時代だった。
周りも就職活動をしていても、決まっていない子の方が多かった。

私が本格的に就職活動を始めたのは秋だった。
某ファーストフード会社の試験を受けた。
私はとんとん拍子に一次二次試験を通過した。
最終面接まで残った。
ただ残念ながら…不合格だった。

次に某プロ野球の球団の試験を受けた。
これも最終面接まで残ったが…不合格だった。
これ以上は就職試験は受けなかった。

上昇志向が強かったので、とにかく皆が知っている企業しか受けなかった。
それは1年早く卒業していた次女への当てつけだった。
次女は結局就職出来ず…スーパーでお惣菜を作るバイトをしていたからだ。
大手企業に就職する事で【優越感】に浸りたかったんだと思う。

結果進路が決まらぬまま、私は短大を卒業した。
< 24 / 48 >

この作品をシェア

pagetop