【実録】不登校からの脱出

単発のバイト

リサイクルショップを辞めた私は、再びバイトを探し始めた。
正直なところ…就職は考えて居なかった。
私は履歴書を書くのが嫌いだった。
「通信制高校卒業」は、現実なのだ。
しかも「2回浪人をしている」これも現実なのだ。

とりあえず単発のバイトでその場を凌いだ。
土日祝日などにスーパーなどで試食販売をする仕事。
後ティッシュ配りの仕事。
2ヶ所の事務所に登録をした。

意外にこの仕事は向いているようで…成績はトップクラスだった。
最初は本当に市内での仕事ばかりだったが、徐々に遠隔地への仕事も増えた。
「どうしても外せない仕事だから、是非ともお願いしたい」
そう言われて、仕事に行った事もあった。

単発のバイトの良いところは…時給或いは日給が他の仕事に比べ高い事だ。
私は時間も自由だしそこそこ稼げる仕事に、満足をしていた。

その頃からライブを見に県外に出るようになった。
いくら土日祝日中心でも、行きたくない時は断る事も出来たのだ。

私はこのままの生活で良いと考えるようになっていた。
通信制高校時代の親友も、知人の書店でのバイトや喫茶店でのバイトをしていた。
フリーター生活でも問題無かったのだ。
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