恋愛はおわり

そう言って夏南は 手を差し出してくれた

「うん」 

といって 握ろうとした瞬間

「津田さんって 男好きだよね~」

「龍希君のつぎは このひとかよ~」

「てかさ 乗り換え早くない!?」

「可愛いからって調子こいてんじゃねぇーよ」

って 言われたから 手なんてつなげなかった


「うるせんだよ テメェーらいちいち

 ブスがあつまって うるせんだよ

 心になんかしてみろよ

 女だからって容赦しねぇーよ」


かかかかなと え!?今の夏南の声??
すごい迫力

「心 いこ」

いつもの夏南にもどって 手を握って

歩きだした

「夏南...ありがとうね ごめん」

「なんで あやまるんだよ

 おれは おまえの彼氏だからな」


彼氏だからな そういった夏南の

横顔はせつなそうな 顔だった


その顔をみた わたしは なんにも

いえなかった


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