魅惑★ladyの作り方


「…結城さんは不思議な子だな」


静かになった病室で、ぽつりと医院長が呟いた。


『え?』

「私の悩みが一気になくなった。
今まで悩んでいたのが馬鹿らしいくらいに…
有難う、結城さん。」

「俺もだよ、未来の事、一回会っただけであんなに笑顔にしてくれた。
凄く感謝してる」

「うん、華楠お姉ちゃん大好き」


一気に三人にそんな事を言われた華楠は、口を開いたまま固まり、徐々に、徐々に顔に熱が集まり…



『…むっ、無理です!!!』


ぼふっ、と、後ろに倒れて枕に顔を埋めた。


『あ、うー…っ』


その反動で傷が痛んだのか、小さく唸ると皆がぷっと笑った。


「照れ屋はどっちだ?」

「傷、ちゃんと治してよ?」

「一緒に頑張ろうねー?」

『う…はいっ』


 
 
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