魅惑★ladyの作り方


「ちょ、慧!
おま、いつから…!」


驚いたのと気を抜いてたので慧の声にやられ、腰が抜けた海は華楠の隣にへたりと座り込みながらわなわなと慧を指差した。

慧は手を離した時に眼鏡を掛けてしまった華楠をじっと見て、小さく呟いた。



「…夢か。」

「ん?
夢見たの?」

「…良い、夢を。」


小さく微笑みながら言った慧に海は目を丸くする。

笑ってるところなんて久しぶりに見たかも…



「…てか、さ。
いつの間にそんなに仲良くなってんの?
寄り添って腕枕とか…」


恋人?と眉間に皺を寄せる海に、慧はなわけないだろう、と冷静に突っ込んだ。


「俺が寝呆けて…
多分押し倒したんだろう。
何故未だ寝ているのかは知らんが。」


華楠の頬をツンツンと突きながら言う慧に海はまた驚きを隠せなかった。

まだ密着して腕枕してるし…
頬っぺた触るとか、なかなか見れねぇぞ…?


 
 
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