紅龍 ―1―
でも何で?
そんな時にリュウの事思い出す。
車のなか抱きつかれた感覚が―…
「蘭―…?蘭は誰を見てるの。」
そんな事を考える私に気付いたのか隼人は私の耳元で呟いて、私の首に頭をうめる。
その瞬間チクッとした痛みを感じた。
「隼人?何?」
首を触りながらさっきまでの隼人の温もりを感じる。
「んっ?それはねぇ、俺の蘭って印。」
また耳元で呟かれる。
隼人の"俺の蘭"ってのが嬉し恥ずかしくって私は「えへへ―…」と笑った。
そして部屋に向かう。
親父とリュウのいる部屋へと。
二人で―…