紅龍 ―1―


いやいや、違うよ。



今は平成だよ。




まぁ、やる気は戦国時代の武将以上にあるけどな…





「体育祭の種目決めをしまーす。」




「「「「うォォォォ!!!!!」」」」




「はぁ―――…。じゃあまずは希望とるから。」



「「「「うォォォォ――!!!」」」」



あ"っ?何こいつら。




今俺は何かいつの間にかなっていた体育祭実行委員で体育祭の種目決めの司会してんの。





目の前にはさ、大いに盛り上がりを見せる武将、いやいやカラフル頭君たち。





「「「「うォォォォ――!!!」」」」








馬路で煩い。



しかも…



「何だよこれ。ふざけてんの?」 




とった希望種目がみんなかぶってる。





特にリレーが。






何でリレー?





「リレーは格好い―…!!!」





あっそ。






じゃあこの人気のない借り物競争は?





「喧嘩になる。」






ふーん。流石男子校。








てか、カラフル頭君たちはエスパーか!?






俺はカラフル頭君たちがエスパーのように俺の心の中での質問に答えてくれるのを間抜けな顔で"何で"と考えていた。





後から龍に聞いた所、どうやら全て声に出ていたらしい。




まぁそうだよな。カラフル頭君たちがエスパーってありえねぇし。




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